日本のバスフィッシングが後の隆盛に向けて羽ばたき始めた1970~1980年代。それは誰もがまだ手探りでこの遊びの魅力にとり憑かれ、無我夢中になっていた時代。アメリカははるか遠く、本場のバスプロは憧れすら超えた雲の上的な存在でした。
そんな時代に国内で重要な役割を果たしたルアーたちの「物語」を、国内初のバスフィッシング専門誌「Basser」(バサー)を立ち上げ、長く編集長を務めた著者が、ひとつずつ紐解いてゆきます。
時代を彩ったルアーたちの背景、誕生秘話、そしてさまざまな逸話…。時代を風靡したそれらは何を生み出し、どこにつながってゆくのか。
「Basser」創刊(1986)とともに夜明けを迎えた日本のバスフィッシングが今、約4半世紀の時を経て初めて「歴史」を語ります。
本書はしかし、単なる記録や懐古主義の産物ではありません。当時の狂おしいまでの情熱をそのまま文章と写真に閉じ込めた、ある意味では今より熱い一冊です。若いファンの方は、くれぐれも「火傷」などなさらないようにお気をつけください(笑)。
サイズ:四六判並製208P(モノクロ)+カラー口絵4P(1P分は奥付)