水が音を立てて流れる渓流では、おとなしすぎる動きのルアーは、魚にその存在を気づいてもらえない。だから流れの中では、ヒラ打ち、ダートなどのアピールアクションを演出できるミノーが主流となる。しかし、ヒラ打ち系のミノーにも弱点がある。それは、アクションとアクションの間に、たとえコンマ何秒といえ必ずポーズが発生すること。鋭くアクションするミノーを激しく追尾してきたが、突然Uターン……ルアーという物体の動きが止まる一瞬の間で、野生に生きる魚に、口にしてはならない異物と認識されてしまうから。渓流魚との駆け引きで頻繁に起こる現象だ。こんな状況を打破するために、徹底的に鱒達の反応をテストしながらつくり上げたミノーが、ネルメッツォ50FS。トゥイッチング、ジャーキングで流れの中で視覚に訴えかけ反応させる。アクションの一瞬の間には、水平に近い姿勢で揺らめき、単なる物体が生命体「らしい」波動を発することで見切らせない。視覚と側線(波動)の両方に働きかける要素を詰め込み、渓流における我々の釣りのど真ん中を行くシンキングミノー。だからネルメッツォ(Nel mezzo)。
全長:50mm
自重:5g
タイプ:ファストシンキング