豊富な写真の数々があなたを「鱒の楽園」にいざなう…
広大な北海道を泳ぐマスたちの「今」に光を当てる。
ときに幻とも称されるイトウ、近年まで注目されることのなかった貴重なネイティブのアメマス、羆が守る森の流れにひっそりと息づくオショロコマ、釣り人を魅了してやまない古い移入種のニジマス…北海道には数多くの鱒(マス)が生息する。
それは、釣り人にとってはマス釣りの王国であり、楽園のようなものに映ったとしても何ら不思議はない。しかし、その全体像について語られることは今まであまりなかった。広大な北海道の大地を流れる河川、そして湖を舞台に、道内在住のネイチャー・ライターにしてフライフィッシャーの奥本昌夫さんがマスたちの「今」に光をあてる。
それは、人知れぬ自然の営みを、マスたちの辿ってきた歴史を、そして今なお解き明かされない不思議を鮮やかに浮かび上がらせる。
「FlyFisher」「North Angler’s」で執筆活躍中の著者による、渾身の処女作。著者独特の語り口による世界と、豊富な写真の数々が、あなたを「鱒の楽園」にいざなうだろう。
著者:奥本昌夫
A5判並製272ページ