ツチノコを世に知らしめ釣りザオをリュックに忍ばせながら山村を放浪、渓流釣りと山村の生活、風景をこよなく愛した山本素石さん最晩年の作品を含めた綺談エッセイ集2冊が同時発刊。一大ブームを巻き起こしたツチノコ騒動、テンカラ釣り、サツキマス、長良の万サ、昭和40年代の佐渡、戦中戦後にたずねた桃源郷のような渓、高度経済成長のなか消えゆく山村と山河の姿、現在では触れることのできない渓と魚にまつわる貴重な見聞……など、戦後から近現代へと至る渓流釣りの風景、そこに寄り添うかつてどこにでも存在した日本の山村世界を、味わい深い文章でつづった名エッセイの数々。現在入手困難な絶版本で愛されたエピソードを精選し、書籍初収録となる画文集シリーズ「釣山河」、「釣りと風土」を新たにプラスした最新復刻版。誰もが読みやすく、しかし誰にも書けない山本素石文学の真骨頂。すべての釣り人、そしてアウトドアファンに贈る、今だからこそ読みたい珠玉の一冊です!!
判型:A5判/272ペッジ